Home < 安東の食文化 < 安東燒酎の理解
  焼酎(蒸溜酒)は、穀物を醗酵させた後蒸溜し作った酒で、どんなに長い間置いていても味が変わらない酒として 成功した代表的なケースだ。焼酎は漢字で‘燒酒’、または ‘焼酎‘と書くのだが、 ’酎‘の字は3回醸造し蒸溜した酒という意味をいう。 19世紀の初めに発刊された『卷懷食鏡』には 阿蘭多国、すなわちオランダ人が 亞喇木を持ってきたと記録されているが、その酒はたぶんブランデーだったと推定される。その蒸溜酒はアラビア語で、‘亞喇木’といい, 蒙古語では ‘亞喇’, 満洲語では ‘アルキ’, 韓国では ‘アラクジュ’と呼ばれた。焼酎類は釀造酒を蒸溜し落ちてくる露状のものを酒といったので、露酒といい、火酒、あるいは 汗酒ともいわれた。また他に、白酒、気酒とも呼ばれた。 安東燒酎は韓国の傳統酒の中でも有名だ。高麗を侵略した蒙古軍が日本を攻めるために兵站基地を安東へ置いたという事實を考慮しても、その時代安東が燒酎の名産地であったことを窺わせる。香りがほんのりとして、味の良い安東焼酎は高麗時代以来ずっと釀造され伝えられている。
 
小麦8s細かく砕き、水3?を入れ捏ねる。その捏ねたものを麹づくり専用の型に入れ、上から何度も踏む。それを約20日程寝かせ、豆粒程の大きさになるまで砕いたら干し、一晩夜露で麹の匂いを取り除く。

米40sをよく洗い5〜6時間水に浸けふやかすと、1時間程度せいろで蒸し強飯を作る。それを筵に広げ 完全に冷ますと、水70?と麹8sを混ぜ合わせ、酒母約5?程が入っている瓶の中に入れ14日間醗酵させ原酒を作る。

ほどよく醗酵した原酒を釜に入れ、蒸氣が漏れないように隙間を粉で作った詰め物で塞ぐ。薪をくべ火を点けたら、蒸溜器の上に置かれた冷却器の水を替える。原酒が蒸溜され蒸溜器の管から雫が流れ落ち、これを容器に移したものが焼酒である。